このように食品の品質と温度には密接な関係があって、適正温度を知り、もっとも食品が長持ちする温度を作り上げる事が、
長持ちさせる近道になります。
ちなみに、植物にとっての適正温度とは、成長出来そうで出来ない温度の事を言います。
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冷暗所を作る |
冷暗所とは室内で、温度が低く一定に保たれ、日光のあたらない場所の事をいい、
軒下や、床下がそれにあたります。
マンションやアパートではそんな場所は無いので、代用できる場所を作ります。
玄関や、流しの下などが、上記の条件に近いのですが、どちらも湿気が貯まりやすい場所です。
対策としては、除湿剤を入れたり、時々扉や窓をあけて風通しをよくする工夫が必要です。
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常温保存をスーパーに習う |
常温保存をする上で、とっても参考になるのがスーパーで売られている食材の姿です。
新鮮さをアピールしているスーパーでは少しでも商品が長持ちするようにいろんな工夫をしています。
おがくずの中に陳列してある商品や氷に根っこをつけて陳列してある野菜、他にも、立てておいていたり、
パックに入れて品物同士が重ならないようにしてある物など様々です。
それぞれの食品の陳列方法に気を止めて見るようにすれば、おのずと自宅での最適な常温保存の
方法がみつかると思います。
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野菜は育った環境に近づける |
野菜によって、下から上に生えるもの、上からぶら下がって実る物など、それぞれ、違った形の育ち方をします。
この違った育ち方というのが、本来野菜の一番快適だった環境になります。
なので常温保存するときも、それぞれの野菜の育ち方を知り、上からぶら下がるものであればヘタを上にしたり、
下から生えてくるものであれば根っこを下にして置くようにします。
他にも、新聞紙や紙袋、みかんのネットやストッキングなどを活用して野菜の育った環境に
少しでも近づけてあげる事で、野菜を長持ちさせる事が出来ます。
野菜に負担をかけないことは鮮度を保つ上で重要な事です。
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食品の見極め |
賞味期限だけを信じるのではなく、実際の食品の様子をよく見ることも大切です。
自分の目と鼻と手を使って、よーく見きわめ、むだをなくし、おいしく安全に食べることをこころがけましょう。
冬場は2週間以上、常温で保存できますが、夏場ではどうしても常温での保存は一週間程度が限界です。
中には長く保存できるものもありますが、食品の性質を知った上で、常温保存を行なわないと、
食中毒に合う危険が高まります。
良く分からない物であれば、早めに食べる事をオススメします。
その方が美味しく安全に食べること事ができます。
最後に、食品に包丁を入れたら、必ず冷蔵庫に入れてください。
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